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京都里山讃歌

KYOTO SATOYAMA SYMPHONY

水源の里 市茅野のシャガ

芦生[07]『久多荘文書』に見る「ナナセ」

芦生の森の地名か

 

 

 

 

 

 

 

『久多荘文書』に見る「ナナセ」

京都市歴史資料館から、叢書京都の史料15『久多荘文書』(2018年3月)が刊行された。

うち「岡田家文書」には久多荘の東西南北の境界を示すと思われる記載があり、

  • 東限が「錐之立石  温井之 ヌクイノ 立岩」
  • 南限が「講坂塔下 鞍馬谷頭」
  • 西限が「丹波大道谷  尾之子之 オノコノ 岩屋」
  • 北限が「 大チキ ウチキ レ  七村之 ナナセノ 塔下」

と読める。(同書 岡田家文書の章 4~5頁)

ナナセは芦生の森の七瀬(村のあったところ)であったりはしないだろうか。久多には近い。

とはいえ東西南北の整合性をふくめもう少し、周辺の地名を当たってみたい。

文書以外に「絵図」があれば地理的なものを絞り込めるかもしれない。