京は遠ても十八里 ~ 海と都をつなぐ峠を辿り直す

『北山の峠』再訪

'PASSESS IN KITAYAMA' REVISITED

美山・唐戸越のユリ道(仮称)

洞峠 Hora-touge Pass

Hora-touge Pass


 

 

 

 

 

 

洞峠

『北山の峠』(中)では、「広い尾根には笹が一面に生えて、峠道はその中をゆったりと乗り越している」(132頁)と記されている。

掲載された写真にも笹が写っている。

しかし現在、峠に笹はない。

おそらく鹿が食べたのだろう。

洞峠訪問01
~綾部側の道を中心として~

洞峠訪問02
~美山側の道を中心として~

中世における洞峠の旅人・彦龍周興
Possible Passenger of Hora-touge Pass in the year 1483

世阿弥は1434年に洞峠を通過したか
Zeami on the Hora-touge Pass in the year 1434?

金久昌業『北山の峠』(中)より
「少し下ると路傍の落葉の中に可愛らしい石室を見る。五〇センチ四方くらいの小さなものなので石の厨子と云った方がよいかもしれないが、苔むして古く気づかずに通り過ぎてしまうほど自然に同化している。中には石柱が置かれているが、多分仏様が彫ってあったのだろう。摩滅して形はなくとも仏様だとわかるのである。これはもう仏様でも石柱でもなく、この峠を越えた多くの旅人の祈りの凝集というものかもしれない。」(136頁)

【旧版地形図では】
……加筆予定