晩秋の軌跡
………H&Yの「バランサーGND」で空から山への輝度を調整
まずE-M1XとM.Zuiko12-100mmを、Velbon(ハクバ)の三脚GUT-E543ASに設置しました。
EVFでは見にくい状況の詳細を確認しながら撮影することを意図して、LilliputのHDMIモニター「T5」を接続して使用しました。T5は安価に導入できるHDMIモニターでありHDMI2.0にも対応しています(輝度は400cd /m²ですが、マジックテープで着脱できるサンシェードも付属しています)。
CPLの効き方を確認するさい、画面を拡大するには、カメラの機能の「拡大」でもよいのですが、手間がかかります。このHDMIモニター「T5」は二本指での拡大ができますのでそちらで拡大や移動をしてCPLの効き方を確認するほうが便利です。
今後はカメラ自体の機能として、液晶モニターにおける指での拡大・移動ができることを期待します。
朝の光は左背後からさしはじめ、右の山を照らしていきます。
雲海と山の構図を考えながら幾度も撮影していると、青空に飛行機雲が出来ていきました。
紅葉ももう最後で、まもなく寒い冬が訪れます。
あたかも秋に別れを告げているような光景でした。
この写真でもH&Yの「バランサーGND」を使用しています。
CPLだけですと、青空の濃さが均等にならず、左右どちらかだけが必要以上に濃くなる局面がありえます。バランサーGNDの角度を上手に合わせると、空の方が薄くなっているほうを少し濃くすることも可能ですので、画面全体の輝度調整が優先ではありますが、そうした空の色の偏りの補正を意識した使い方も補助的にできると思いました。
上掲の写真じたいはハイレゾショット撮影ではないのですが、別カットで、三脚ハイレゾショット撮影をしたものがありますので、その一部分を拡大でつけておきます(上掲の写真でいうと左下あたりの部分に該当します)。