H & Y バランサーGNDのテスト
H & Yの「バランサーGND」を購入しましたので、簡単にテストをおこないました。
出荷状態では周囲にマグネットフレームが付いていますが、取り外して接着剤も除去すれば、一般的な100mmホルダーで使用することができます(ここではNiSiのV6で使用しました)。
↓最初の一枚では、右上のほうが明るく、バランサーGNDも右上に傾けて使用しています。右奥の葉はGNDがなければ白とびしているところですが、レスキューされているとともに、写真左下に向かって、全体として極端なGNDの境目が見えることもなく滑らかに推移しています。
↓写真の左上半分だけにバランサーGNDを手持ちでかざして撮影しました。青空がレスキューされています。逆にいえば、GNDを掛けていない空の部分は白飛びしています。ソフトやミディアムのGNDで起きがちな、空に必要以上のグラデーションが出るということもないです。写真全体としても、明らかにわかるグラデーションの境目が分かるということはないです。
↓左がバランサーGNDなし、右がバランサーGNDありです(斜めに傾けています)。右上の空がレスキューされるとともに、左下の石仏の付近も明るくなっています。
↓ただし直上の例では「諧調オート」と「ハイライト・シャドー・コントロール」を設定していたため、それらをオフにして、諧調ノーマル、ハイライト・シャドー・コントロールゼロで改めて撮影しました。左がバランサーGNDなし、右がバランサーGNDありです(斜めに傾けています)。空の露出が大差ないかたちでの比較になってしまいましたが、中央の紅葉や、左下の石仏のあたりの露出の違いは分かると思います。
以上、RAW現像でなくカメラJPGをレタッチなしでサイズだけ縮小して掲載しました。このようにして撮影しておけば、あとでレタッチするさいも全体としての調整や明暗のリカバリーがしやすいと思います。
今回は、画面内に極端な境目をもたらすことのない範囲で、青空の諧調の回復、紅葉を明るすぎず暗すぎずに写す、などの効果を感じることができました。色々な局面で試してみたいと思います。
↓最終的に、三脚ハイレゾ撮影した別カットにはなりますが、バランサーGNDを掛けたうえでRAW現像してみたものを下につけておきます。
同じ場所で「バランサーGND」を使った写真を、「いち枚の物語」に別途掲載しています。